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郷さくら美術~那波多目功一の世界

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

郷さくら美術館の特別展『那波多目功一の世界―花と生命(いのち)へのまなざし―』を鑑賞してきました。

日本画壇を代表する現代日本画家・那波多目功一の約75年にわたる画業を振り返る回顧展ということで大変楽しみにしていましたが、期待を裏切らない見事な作品の数々。

作品の一部を交えながら、郷さくら美術館と特別展についてお伝えします。

現代日本画の専門美術館

郷さくら美術館は、2012年に開館した昭和以降の生まれの現代日本画家の作品を収蔵する専門美術館。

約1000点を超える収蔵作品の多くが、50号を超える大画面の作品であることも特徴のひとつです。

テーマを設けて構成される「コレクション展」を中心に、年に4・5回の展覧会を開催。同時に、所蔵作品から桜の作品を展示する「桜百景」展も開催されています。

目黒川は桜の名所としても知られていますが、季節を問わずに『お花見』を楽しめるというのも、粋な計らいと言えます。

最寄り駅の中目黒駅正面出口から、目黒川を越えて徒歩5分程。住宅街の中にある、3階建ての小さな美術館です。

美術館のファサードは、さくらを模したロゴをモチーフにした素焼き有孔タイルを積上げ、黒いシックな外観がとても印象的。既存施設のコンバージョンを行って誕生したそうです。

1階の展示スペース
時間によってタイルの隙間からこぼれる光が階段へ降り注ぐ
受付のすぐ横にあるショップコーナー
3階の休憩スペース、美術図書が自由に読める

那波多目功一の世界に魅了

日本画壇を代表する現代日本画家・那波多目功一(1933年~)は茨城県出身。

本展では、学生時代に制作された初期の作品から西洋絵画からの影響を受けて描かれた作品、写生に基づいて制作された作品など多彩な作品が展示されています。

那波多目功一<春に憩う>2014年
那波多目功一<北城の春>2008年
那波多目功一<昇陽菊図>1999年

日本画ならではの繊細な筆致、生命力にあふれる植物、息をのむような美しさ。

個人的に花木画は大好きなジャンルですが、精彩を放ち一瞬で心を捉える筆遣いに魅了されました。

1階の展示コーナーでは、本展に寄せて那波多目功一のインタビュー画像を見ることもできます。

『那波多目功一の世界―花と生命(いのち)へのまなざし―』は、2025年2月24日まで開催中。

メモ

月曜日休館。開館時間10時~17時(最終入館16:30)予約は不要。

入口にロッカーあり(100円の返却式)。

エレベーターあり(一部段差があり、車椅子の方は要注意)

3Fに休憩&図書スペースあり(自動販売機セルフ式)

執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、文筆家、MBA。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに経済メディアや専門誌など多数寄稿。

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