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【長野県立美術館 東山魁夷館】風景は心の鏡

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

長野市にある善光寺を参拝し、北東に向かって5分程歩いたところにある長野県立美術館 東山魁夷館へ行ってきました。

長野県立美術館のコンセプトは、「ランドスケープ・ミュージアム」。

建物の全面ガラスには、周囲の山並みが美しく映し出され、城山公園周辺の景色と見事に調和しています。

2021年4月新築された長野県立美術館。右手に小さく見えるのが善光寺本堂

善光寺に近いこともあってか、どこか凛とした空気に包まれていました。

建物内に入ると、エントランスホールは吹き抜けの開放的な空間が広がっています。

奥は現代彫刻家・戸谷成雄氏の作品。東山魁夷館へ繋がるブリッジが見える。

手前に見えるブリッジから渡り廊下で繋がり併設されているが、日本画家・東山 魁夷(1908-1999)の作品が集結している東山魁夷館です。

本館と東山魁夷館を繋ぐ渡り廊下。右手には水辺テラスが見える。
水辺テラス。左手すぐ横に水が流れ小さな池がある。

東山魁夷館の設計は建築家・谷口吉生氏によるもの。1990年に開館し、その後リニューアルされています。

設計においては、「展示作品の額縁になるような建築にする」ことを目指されたそうですが、シンプルモダンで洗練された雰囲気は、東山作品を見事に引き立てています。

ここには、東山魁夷自身から寄贈を受けた970余点に及ぶ作品が収蔵されており、2ヵ月に1度のペースで展示が入れ替わります。

東山作品には、人や動物は、ほとんど登場しません。動物といえば、「白い馬の見える風景」の連作は大変有名ですが、それ以外に観た記憶はありません。厳かな自然の景色、青と緑が頭に浮かびます。

とても静謐で、夢で見たような幻想的な風景に、誰もが自然と引き込まれてしまうのではないでしょうか。

今回のコレクションは、京洛四季、秋翳をメインとしてものでした。

「風景は心の鏡である」という東山芸術の世界観を存分に味わうことができます。

  

私は異様なもの、誇張されたもの、大声でわめく作品を生み出したいとは思わない。

また新しいといわれる形式にもそんなに心をひかれない。

自然の中にあって、心静かに感じるものをすなおに表現してゆきたいと希っている。

東山魁夷「私の履歴書」日本経済新聞、1965年

作品を鑑賞後して館内を出ると、中庭に面してラウンジが広がっています。

大きな窓越しに、石庭と池の水、遠くに緑が見え、とても心地よい空間でした。

作品の余韻を味わいながら、しばしリラックス…
本館のミュージアムショップ。東山魁夷の関連グッズも販売されている。

本館の屋上テラスは、善光寺本堂、そして周囲の山並みを眺めることができます。

長野県立美術館本館の屋上テラスから撮影

少し降っていた雨が上がり、雲の切れ間から見える光が神々しく感じられました。

善光寺と合わせて、美術館を巡るコースはお勧めです。


アートを巡るエッセイ

執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、エッセイスト。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに日経styleやダイヤモンド・オンライン等の経済メディア、専門誌に多数寄稿。

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