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未来を先取りして自分にタグを付けよう

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こんにちは、佐佐木由美子です。

以前、独立予定の方と話をしていたとき、「社労士はいいですね」と言われました。

どういうことか聞いてみると、資格があるからわかりやすい、とのこと。つまり、士業であれば大体どんなジャンルの仕事か想像できるし、実績に関係なく堂々と名乗ることができるのがいい、と言うのです。

彼女の場合、何か資格が必要なビジネスではありません。屋号は決めたものの、自分をどう名乗ればよいのか、いわゆる「肩書き」に悩んでしまうとのこと。

ちなみに、社労士の場合、社会保険労務士試験に合格した後に、全国社労士連合会に備える社会保険労務士名簿に登録する必要があり、それには実務経験2年以上(又は事務指定講習の修了)が必須です。そうして、はじめて社会保険労務士と名乗ることができます。

会社組織であれば、「マネジャー」などの役職で表されることは一般的ですが、個人でビジネスをするのであれば、ビジネスや仕事のイメージが想像できるのに越したことはありません。

資格などが不要なもの、たとえば「経営コンサルタント」であれば、極端な話、経営コンサルティングをしたことがなくとも、そう名乗ることはできます。

正直なところ、法律などの縛りがなければ、何とでも名乗ることはできます。

そこで、私は「自由に決めていいのでは?」というと、「大した実績もないのに、自信がない。恥ずかしい」という答えが返ってきました。

そう言いたくなる気持ちは、よくわかります。目に見える実績があれば、堂々と名乗ることに何の恥じらいもないはずでしょう。

でも、ゼロからビジネスをスタートするときに、華々しい実績を掲げるのは、冷静に考えてみても難しいと思いませんか?

「予言の自己成就」を活用する

もしかしたら、あなたにも同じような経験はありませんか?

独立して仕事をしていなくても、例えばSNSで個人の意見を発信する場合でも同じです。

プロフィールに「会社員」とあるのと、「〇〇カリスマデザイナー」とあるのとでは、受け取り方が違うと思いませんか? 何も書かれていなければ、どういう人か瞬時に判断できません。

考えてもみてください。あなたが「〇〇です」と名乗らずに、人はどうやってあなたを認識するのでしょう?

大企業の看板等もなく、個人でビジネスをするなら尚更、何をする人か端的に表すアイコンや肩書きが大事になります。

そこで提案ですが、もっと気軽に、自分にタグを付けてみてはどうでしょうか。

人から認められるのを待っていたら、いつになるかわかりません。認められたとしても、自分の意図とはまったく違う可能性もあります。

ですから、人からこう見られたらいいな、と思うような好ましいタグを先取りして自ら付けてしまうのです。たとえ内心はまだ自信がないとしても、「いつかそうなる自分」を強く信じることです。

すると、人はあなたのことを「〇〇なのですね」と認知してくれるようになります。そうしたやり取りをしているうちに、不思議と脳も、そうである自分を認識し始めます。

そして努力を重ねていくうちに、いつか本物の〇〇(あなたが思い描く人)になっているはずです。

人は、「自分はこうなるのではないか」と思って行動していると、その予言どおりの結果を出しやすくなると言われています。予言されなければ起こらないはずのものが起こってしまう。つまり、人は何かを予測して行動すると、それが実現する可能性が増えることを、社会学者のロバート・K・マートンは、「予言の自己成就」と言っています。

この予言の自己成就を、ポジティブに活用してみたらいいと思うのです。

あなたもひょっとしたら、増やしてみたいタグがあるのでは?

遠慮せず、未来を先取りしたタグを自分にどんどん付けていきましょう。

私も最近、新しいタグをひとつ増やしてみました。ちょっと勇気は要りましたが、結局のところ、自分で踏み出さない限り、前には進まないものです。

こういうことは、思いきりが大事。

最初から、物凄い実績のある人などいません。何者でもないところから、道は始まるのです。

執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、エッセイスト。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに日経styleやダイヤモンド・オンライン等の経済メディア、専門誌に多数寄稿。

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