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目的地までのアプローチをどう考えるか

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18歳になってすぐ運転免許を取得しました。

行動範囲が広がったことが嬉しくて、一人でいろいろな場所に出かけたものです。

「今度はどこに行こうかな?」と行く先を考えること自体が楽しくてたまりませんでした。

ただ、当時はまだカーナビが一般レベルに普及していません。行先を決めたあとは、紙の地図を見ながら、行く方法を考えました。

一人ドライブではナビゲーションしてくれる人はいませんし、運転しながら地図を見ることなど危なくてできません。

そこで、事前に地図を見て、まず全体ルートを把握することから始めました。

地図を見るというよりは、「読む」という表現が正しいでしょう。

河川や線路(踏切)、地理関係をチェックして最適ルートを把握。そのうえで、事故渋滞など不測の事態に備え、プランBのルートも確認しておきます。

さらに、頭の中で目的地まで車を運転しているつもりで立体的なイメージで走行シミュレーション。

これらを頭に叩き込んで、いざ出発!

「女性は地図が読めない」と揶揄されることもありますが、そうでもないと思っています。

私は地図を読むのが大好きで、こうしたプロセスも楽しんでいました。

だから、地図はボロボロ。

そうやって注意深く道路標示や、移り変わる景色を見て運転していると、不思議なことに脳に情報がインプットされ、次に同じ目的地に行こうとしても、何となく身体が覚えているのです。

それで、ほとんど地図を見ることなく、多少迷っても何となくあたりを付けて運転することができました。

すると、また別の目的地に行こうとするときも、途中までのルートを応用できます。こうして、無理なくどんどん行動範囲が広がっていきました。

目的地までのアプローチ

  1.どこに行きたいのか目的地を決める

  2.目的地までの最適な行き方を地図で把握

  3.念のためプランBを用意する

  4.事前に頭の中でシミュレーション

  5.景色を楽しむ


カーナビを利用してわかったこと

カーナビが少しずつ安く手に入るようになってきた頃、地図派だった私はあまり気が進みませんでしたが、とりあえ利用してみることにしました。

当時の性能は、今のように正確なものとは言い難いものでした。

道なき道を案内されたり、どう考えても非効率なルートを示されたりして、フラストレーションは溜まります。

けれど、頭を使わなくても目的地には辿り着くことができました。これはとても便利です。

そしてまた次も、同じ目的地に行こうとしました。

いつも、二度目に行く場所は、地図を見なくても迷うことなく行くことができるので、カーナビを使わなくても、辿り着けるだろう……と思っていたら大間違い!

カーナビ任せにしていたのが仇となり、まったく道を覚えていなかったのです。

これには、我ながら愕然としました。示されるルートを追うばかりで、私はまったく頭を使っていなかったのです。

前述した【目的地までのアプローチ】でいうところの、2~5を飛ばして、ただカーナビの示すルートに気を取られていました。

そこで、やり方を改めました。カーナビを使うにしても、地図(このときはデジタルな地図)を見で全体ルートを俯瞰する従来のやり方と併用することにしたのです。

すると、今度はうまく行きました。しかも、目的地に対して、今自分がどの位置にいるのか把握できるので、急ぐべきかゆっくりでいいか、先を読んで調整することもできました。

効率よく目的地にたどり着きたいのか、目的地に行くこと自体を楽しみたいのか。それはケースバイケースですが、私はアナログなやり方と併用した方がドライブは楽しめる、と思っています。

仕事との共通点とは

仕事においても、同じだと思います。

着手する前に全体を俯瞰して最適な方法、さらにプランBも含め、自分の頭で考えて行動することと、指示された通りにやるのとでは、雲泥の差があります。きっと、時間と共に成果や生産性は開いていくのではないでしょうか。

マニュアル通りにやった方が失敗はありません。

もちろん、まったく知識がない状態であれば、マニュアルを参考にして、まず「型」を覚えることは大切です。

ただ、ずっとマニュアルに頼って、あるいは言われた通りにやって、自分の頭で考えることを疎かにしていると、進化が止まってしまいます。

たとえ失敗しても、自分の頭で考えて動く方が、何が違っていたのか理解でき、得られる学びがあります。時には、手痛い思いをすることもありますが、そうした学びを糧に、答えを導き出せるようになるのではないでしょうか。

地図はどんどんバージョンアップされていきます。

仕事におけるスキルアップも、自ら仕掛けて高めていくものかもしれません。

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執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、エッセイスト。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに日経styleやダイヤモンド・オンライン等の経済メディア、専門誌に多数寄稿。

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