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「女性管理職が悩んだ時に読む本」は女性へのエール

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

仕事をしていると、楽しいこともあれば悩めることも多々あるもの。それぞれ自分なりのやり方で、うまく乗りきっているものと思います。

とはいえ、「どうしてもやる気が起きない」「仕事に自信が持てない」「これからが不安」など、モヤモヤしてしまうこともありますよね? そんなときに読むと元気が出る一冊をご紹介。

その名もズバリ、いくみ@女性管理職&ブロガーさんの「女性管理職が悩んだ時に読む本」(日本能率協会マネジメントセンター)。

女性管理職、とタイトルに含まれているので、管理職でない人は「自分は対象ではない」と思われてしまうかもしれません。むしろ管理職でない人にこそ読まれるといいのではないかと思います。

この本は、ワーママ30年&女性管理職18年のいくみさんが書かれたもの。

いくみさんとは?

男女雇用機会均等法が施行される1984年に社会人となり、中小企業の事務員としてキャリアをスタート。その後、ご主人の転勤等で仕事を辞め、専業主婦となるも非正社員として再就職し、40歳で正社員に。入社3年目に管理職を任され以来、ずっと管理職として働き続け、60歳の定年後も再雇用で管理職としてのキャリアを継続されている女性です。

管理職として過ごされてきたご自身の悩みを、職場編・プライベート編・生き方編に分けて、それぞれの向き合い方について書かれています。

取り上げられている「悩みあるある」は、身近なものばかり。責任の重圧にどう向き合うか?や女性同士の人間関係、突然の異動を言い渡されたときの対処など。特に、仕事と子育てについての乗り越え方は、今まさに悩んでいる人や将来に不安を感じている人にとって、大きな励ましになるものだと思います。

同じ職場に、こうした上司や先輩がいて話を聞ければいいですが、身近になかなかいないですよね。

わからないことは、誰しも不安に思うものです。

人生は決して順風満帆なことばかりでなく、問題や壁にぶち当たることもあります。

どうそれぞれの問題に向き合っていくか。

時代とともに、ノウハウは変わっていくものですが、マインドの部分は不変なものです。

悩みに対する「向き合い方」と「ワンポイント」がひとつずつ書かれていつのも特徴のひとつ。

いくみさんは管理職としての得たものの一番として、「一般職の時には経験できなかった視座」だと言います。

見えている世界が格段に異なる。

一般職の時に見えている世界は、自分の業務やその周辺で起こっていること。

登山に例えるならば、麓から始まって高くとも山の中腹にいるような感覚です。

管理職になると、もう、そこに見えているのは山頂近辺の景色にほかなりません。

「女性管理職が悩んだ時に読む本」いくみ@女性管理職&ブロガー

「それはどんな景色なんだろう?」と興味を持たれる方も、「管理職なんて大変なだけじゃない?」と遠ざけてきた方も、人生の先輩の話として一読されてみてはいかがでしょうか。

子育てなどによって仕事の世界から離れてしまった方も(まさに今、葛藤中の方も!)勇気がもらえるはず。

また、定年がちらちらと見えてきて、再雇用で働くか別の道かで悩まれている方にも参考になるのではないでしょうか。

人生の後輩たちに向けた温かな眼差しが感じられる、ポジティブなエールがつまった一冊です。

いくみさんのブログ「ねーさんらいふ」はこちら

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執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、執筆家、MBA。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに経済メディアや専門誌など多数寄稿。

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