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世界一美しいバロック様式の図書館~プルンクザール

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

世界一美しいと称される図書館がウィーンにあります。

それは、オーストリア国立図書館『プルンクザール』。

ぜひ訪れてみたいと思っていた場所のひとつです。

ホーフブルグ(王宮)内にある人気スポットのひとつ

かつてハプスブルク家の皇帝図書館であった歴史を持ち、図書館としてはヨーロッパ最大規模を誇ると言われています。豪華な装飾で施された木製の書架には、20万冊を超える古書が並んでいます。

ちなみに、「プルンクザール(Prunksaal)」とはドイツ語で、豪華な大広間という意味。

建物左手のチケット売場を過ぎて、プルンクザールに続く階段

プルンクザールは奥行80メートル、天井高30メートルほどの広さを持ち、その中央には巨大なドームが設けられています。

プルンクザールの巨大ドーム。カール6世の彫刻が中央に

設計はバロックの巨匠、フィッシャー・フォン・エアラッハによるもの。

ドームの真下には、1723年にこの建物の建設を命じた君主、カール6世をかたどった大理石の彫刻がひと際目を惹きます。

そして、色鮮やかな天井フレスコ画は、宮廷画家ダニエル・グランによるもの。圧巻です。

プルンクザールは、主にハプスブルク帝国の遺産を展示する場として利用されてきました。

したがって、この場所で古書が読めるか、というと、残念ながらそうではありません。

入場料もかかりますし、図書館というよりは博物館といった方が適切でしょう。

観光客でかなり混みあっており、座る場所もほとんどありません。

多少の本は読めるかもしれない、という期待は見事に裏切られられましたが、それでもこの場所は一見の価値があることは確か。

天井まである豪華な装飾で施された木製の書架

展示物の中には、バロック様式でヴェネツィア風の模型が2点、それぞれ直径1メートルを超える地球儀と天球儀があります。これらは18世紀の建造当時から展示されているそう。

プルンクザールは、ホーフブルグ王宮内にありますが、外観からは想像もできない、一歩入ると美しく優美な空間が広がっています。

探訪メモ:

入場料は大人11€(日本円で約1900円弱)。2025年9月1日現在。Vienna City Cardがあれば、プルンクザールと同館が運営する施設(オーストリア歴史館、文学博物館、地球儀博物館など)の入場料が割引に。BUNDESMUSEEN CARD があれば自由に出入り可能。ちなみに、私はBUNDESMUSEEN CARD(25か所の広範な展示プログラムに無制限にアクセスできる年間パス。99€で購入)を利用。

執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、文筆家、MBA。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに経済メディアや専門誌など多数寄稿。

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