『育児と仕事の両立講座』

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育児の次は介護。でも、50代は“自分のため”に働いていい

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こんにちは、佐佐木 由美子です。

子育てがひと段落し、「ようやく自分の時間が持てるかも」と思った矢先、今度は親の介護が頭をよぎる…… 

シングルやDINKSで長い間働いてきた方も、近い将来に起こり得る親の介護が気になっているという方は少なくないでしょう。

そんな“はざま”の年代にいる50代女性は、家庭と仕事の両方で、長年「自分のことは後回し」にしてきた方が多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。

50代は、“誰かのため”だけでなく、“自分のため”に働き方を見直せるタイミングでもあるのです。

「定年まで走り続けるしかない」は思い込みかもしれない

私たちが若い頃は、「一つの会社で正社員として定年まで勤め上げる」のが、理想の働き方とされていました。

女性の場合、職場の制度や風習が追いつかず、子育てのために仕事から離れた人も少なくありませんが、一つの職場で長く働くことはポジティブなイメージが持たれていました。

転職・再就職した場合も、その職場で「定年まで頑張らければ」と漠然と考えている人は多いのではないでしょうか。

でも今は、多様な働き方や、働く目的が認められる時代。

50代は、長く続けてきた働き方を「このままでいい?」と問い直すのにふさわしい年代です。

これから始まる介護とどう向き合う?

介護は「いつ始まるか分からない」だけでなく、「どれくらい続くかも分からない」もの。

そのため、あらかじめ働き方に“ゆとり”や“柔軟さ”を持たせておくことが、心の余裕にもつながります。

例えば、以下のような制度や選択肢があります。

  • フリーランスなど柔軟な働き方にシフトする
  • 短時間勤務制度や週休3日制など選択してみる
  • 時間単位の有給休暇を活用する
  • 在宅勤務やテレワークを選択肢に入れる
  • 副業に挑戦してみる
  • 介護休業や介護休暇を理解し、いざというときに備える

『自分のために働く』とは?

「家計のため」「子どもの学費のため」「家族を支えるため」——。

これまで私たちは、“責任ある働き方”をしてきました。

でも、50代からは「自分のやりがい」や「心地よさ」のために働いてもいいと思うのです。

例えば、

  • 自分の興味や好きなことに関わる仕事を選ぶ
  • ずっとやりたいと思っていた仕事に挑戦してみる
  • 健康を維持するために、無理のない範囲で働く
  • これまでの経験を活かし、後進を育てる仕事に就く

“誰かのため”をやめてもいいし、“誰かのため”をやをめるのではなく、そこに“自分のため”を加えてみる。

それが、これからの働き方のヒントです。

生きていく以上、経済面とどう折り合いをつけていくか、ということは考えていく必要はあります。

けれど、お金を第一に考えてしまうと、その先の一歩が踏み出せません。

自分の人生に、もう一度舵をとる

50代は“終わり”ではなく、“新しい選択”ができる年代です。

介護が見え始めた今だからこそ、自分のための働き方を考えることは、結果的に家族の支えにもなります。

社労士としての経験から言えるのは、「制度は使っていいもの」「働き方は変えていいもの」ということ。

もう我慢ばかりの時代ではありません。

どうか、自分自身を働き方の真ん中に置いてみてください。

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執筆者プロフィール
佐佐木 由美子

社会保険労務士、文筆家、MBA。グレース・パートナーズ株式会社代表。働き方、キャリア&マネー、社会保障等をテーマに経済メディアや専門誌など多数寄稿。

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