働き方や制度に関わる仕事を続けてきた中で、
「もしこの制度を知っていたら、別の未来を選べたのではないか」
と思う場面に何度も出会ってきました。
制度を知らないことで選択肢が狭まってしまうことは、決して珍しくありません。
一方で、選択肢が多すぎると、 何を選んだらいいのか分からなくなることもあります。
情報があふれる時代ほど、判断はむしろ難しくなる。
そして、誰かの正解が、そのまま自分の正解になるわけでもありません。
こうした現場での経験が積み重なるにつれ、「制度を説明すること」よりも、「どう考えるかの足場をつくること」の方が、長い目で見て大事だと感じるようになりました。
これまで私は、制度や働き方、社会保障に関する情報を整理し、できるだけ分かりやすく伝えることを意識してきました。
けれど、AIが大量の情報を生み出すようになった今、情報そのものの価値は以前ほど高くありません。
必要なのは、情報の量ではなく、
どの位置から物事を見るかという「視点」の方だと思うようになりました。
同じ制度でも、立つ場所が変われば見えるものは変わります。
同じ選択でも、背景をどう捉えるかによって意味が変わります。
その変化を意識できるような文章を書いていきたい。
そう考えて、このブログの方向性を少し変えることにしました。
これからは、制度や働き方を説明するだけでなく、その背景にあるものや、選択の前提にあるものを扱っていきます。
答えを示すのではなく、考えるための視点を置く。
それが、今の時代に必要な役割だと感じています。
働き方の問題は、生き方の問題とつながっています。
ただ、生き方全般を語るつもりはありません。
働き方に関わる領域のうち、自分で考えるための足場になりそうな部分について、必要なときに静かに立ち戻れる場所でありたいと思っています。
これまで読んでくださった方にも、これから出会う方にも、必要なときにふと訪れたくなるような場所になれば幸いです。
