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異色の仕事、LiLiCoさんとの思い出

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普段の仕事は、社会保険労務士・人事労務コンサルタントとして企業の顧問業務を行ったり、執筆活動や時々講演など行ったりしています。

そうした中で、大変印象に残っている異色の仕事があります。それは、ちょっと場違いな舞台での仕事。あれは、もう5年以上前の話になりますが、今思い返しても恥ずかしくなります。

きっかけは法律の改正案から

日本は年次有給休暇の消化率が世界的にも低いことで知られています。こうした状況を改善すべく、労働基準法の改正案が発表されました。

「働き方改革」の目玉の一つとして掲げられた改正で、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、年5日について、使用者が時季を指定して取得させることが義務付けるというもの。結果として、改正・労働基準法は2019年4月から施行されました。

この新たな動きに先駆けて、ハワイ州観光局が新プロモーション「有休ハワイ」のローンチイベントを開催することになったのです。

ハワイ州観光局は、「有休」を積極的に使って、ハワイを旅して、ハワイに癒され、英気を養い、更なる仕事のパフォーマンス向上に繋がるよう「有休ハワイ」のプロモーションをスタートしようとしていました。

その新プロモーションの記者発表会に、なぜかお声がかかったのです。

最初はよく事態を呑み込めませんでしたが、要は専門家として、年次有給休暇の改正について解説してほしい、ということ。労基法の改正は、私の業務テリトリーです。それならば、ということでお引き受けさせて頂きました。

LiLiCoさんと共にステージへ

記者発表会では、「当初フリーアナウンサーの方とお話をする、ゲストを想定しているが未定」とのこと。いずれにしても、私は年休の改正について話をすればよいのだと思っていました。

蓋を開けてみれば、映画コメンテーターのLiLiCoさんと舞台上で対談をするという話で、驚くと共に自分にそのような役目が務まるものか……。不安とドキドキが止まりません。

でもお引き受けした以上は、やるしかない!と腹をくくり、当日を迎えました。

案の定、LiLiCoさんは超パワフル。真赤の口紅と肩を大胆に見せたハワイアン風なドレスを身にまとい、美しく華麗に登壇。大好きなハワイへの想いを熱く語ってくれます。

ハワイに行くと必ずハワイのお菓子「マラサダ」を買うといい、ハワイで結婚式を挙げることが「夢。憧れ」だとのこと(当時はまだご結婚されていませんでした)。またハワイの海で出会ったカメとのスピリチュアルな体験を披露。当日集まった多くのメディアの方たちの笑いを誘っていました。

左:佐佐木 右:LiLiCoさん (ハワイ州観光局、記者イベントにて)

私はと言えば、国内で成立が検討されている有休5日取得が義務となる法案について説明。ちょっと長めに休みを取り、ハワイへ行って英気を養うことでさらに仕事も効率的にできるかも、と「仕事のためのハワイ」というキャッチフレーズに繋げて話をしました。

LiLiCoさんの目力と勢いに飲み込まれそうになりながら、何とか無事にトークを終了。

このような華やかな場に出る仕事とは思わず、人生で見たこともない何十台ものカメラ、そしてフラッシュの点滅に、圧倒されっぱなしでした。

終了後は、LiLiCoさんの周りに取材陣が集まって囲み取材。テレビで流れる一幕を間近に見ながら、芸能界の仕事もなかなかタフものだと感じました。

この有休ハワイのプロモーションは、交通広告、テレビCM、各旅行会社のパンフレットなど、かなり手広く展開されたのでした。

そしてこのプロモーションを通して、私自身もハワイの素晴らしさを再発見。

今はなかなか自由に海外旅行ができませんが、コロナ禍による渡航制限も解除され、自由に旅行に行けるようになったら、ぜひまたハワイに行って英気を養いたいと思います。


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